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明朗な心と、清新な感覚と、素直な清らかな情熱を老年まで保っている婦人はたいていは若く見えるものだ。ついでに言うが、これらすべてのものを保つことが、おばあさんになってからも自分の美しさを失わないたった一つの方法である。
(『罪と罰 上』 p.355、ドストエフスキー著、工藤精一郎訳、新潮文庫)
こんな一節が『罪と罰』に混じっていた。
「あれなんかドストエフスキーってこんなん書いたっけ?
こんな俗っぽいことをしかも誰かに語らせるのではなくて地の文で、
彼自身の意見(ととれる)として述べてるの珍しくないか?
しかも断定調(たった一つの方法だなんて!)。」
とちょっと不思議な感じを受けた。
今ならコレで新書の一冊も書いてバカ売れだろうに、
金に困っていた彼も、この時代日本に産まれていたならなぁ・・・なんてね。
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