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・自転車泥棒

こっからは少し古めのものを。

流石名作!素晴らしい。
やはり今でも不変的な感情を扱ってるから名作なんだよなぁ。
あの状況でどうすれば・・・という、重苦しいはずなんだけど、
そこまで重苦しさを感じさせないのは、イタリア男ならではか?
本当に貧困が跋扈していると言うに相応しい状態の戦後イタリアが舞台で、
仕事の為に自転車が必要だ、でも質に入れてしまった、金はない!というところからスタート。
自転車泥棒、タイトルにもなっているため多くの人が知っている前提なのか、
ああ盗まれそうだな~!というドキドキシーンをこれでもか!と繰り返してきます。
しかし、盗まれそうだな~、って時には逆に盗まれずに、
思いっきり作為を感じさせる形で結果盗まれる自転車。
それがなければ仕事も出来ず金も入ってこないのに・・・
その自転車を得るために既に他の物を犠牲にしているのに・・・
希望から一転して絶望的状況に追い込まれてしまいます。
なんとか取り替えそう、見つけ出そうと八方手を尽くすのですが・・・

といった感じです。あらすじはすでに人口に膾炙している気がしますがね。
それだけこの作品が有名だということでしょう。
しかし、あらすじだけ知っていても感じるやるせなさ。
やるせないっす・・・
子どもがいることで、また父親としての役割も求められるからこそ余計に辛い、この状況、
ああ、現実とはかくもキビシイものなのか、と、チョコレートより甘い現実認識能力を持つ僕は改めて思わされました(笑)。



・あこがれ / 大人はわかってくれない

またしてもやるせない作品。
ご存知ヌーヴェルヴァーグの名作であり、
フランソワ・トリュフォー初長編作でもあります。
どうして名を残している作品はこんなにもの悲しいものが多いのか!(笑)
子どもという、自分の力では生きていけない、どこにも行けない時代から、
自分の力で生きていける大人になったんだな、と思わせてくれた、ドワネル君の目が印象的でした。
家族にあまり愛されず、その負のエネルギーを反抗という形で使っていた彼が、
まだ反抗という形をとりながらも、縛られているものへの攻撃から、
縛られていたものから解放された自分を導く力へ変えていく。
海の前で彼は何を思ったのでしょうか。

もう一生味わうことのないだろうあの気持ちへの懐かしさや、
そのやり場のない寂しさへの同意を感じながらも、
自分は闘って完全に大人になりきったと言えるのか?
ダラダラと、また戻ってきていやしないか?彼より大人だと本当に言えるのか?
なんてことを考えてしまう作品でした。



・ニュー・シネマ・パラダイス(完全オリジナル版)

三時間バージョンです。
色々な要素、主題があり、その為に意外と長くは感じさませんでした。
しかし・・・これもまた複雑です。
仕事で成功することが幸せなのか?好きな人と結ばれることが幸せなのか?
どちらか一つを取れ、と言われたら、人はどちらを選ぶでしょうか。
アルフレードはトトのことを本当に考えた上で、恋より仕事を選ばせた。
トトは、仕事で成功していながらもどこか物足りなさを感じる日々を送っている・・・。
考えの浅い偽善者は、ためらわずに愛を選ぶでしょう。
欲にまみれた野心家は、迷わず成功を選ぶでしょう。
はたして誰が正しいのだろう?
人生の目的は何だろう、という考えの違いによっても、答えが異なってきそうですね。
一人の人生の大半を描いていますが、そこでこの問題が前に出てくるということはやはり、
仕事と恋、というのは、人生の大部分を占める問題となるのでしょう。
両方手に入れられることを願って。
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